未来へ走る、真っ先に。未来をつくる、真っ直ぐに。お客さまの「一生涯のパートナー」であり続けるために。

代表取締役 稲垣 精二

学生の皆さん、こんにちは。第一生命の新卒採用ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。これから、第一生命の変革のDNA、そしてこれからの成長に向けた経営戦略、当社の求める人財像等についてお話します。皆さんの活動の一助になれば幸いです。 学生の皆さん、こんにちは。第一生命の新卒採用ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。これから、第一生命の変革のDNA、そしてこれからの成長に向けた経営戦略、当社の求める人財像等についてお話します。皆さんの活動の一助になれば幸いです。

激しい環境変化のなかで 果たすべき生命保険の社会的役割

 日本は人口の減少、少子高齢化の進展により、1990年から生産年齢人口(15歳~64歳に該当する人口)は減少の一途を辿っています。国が公表している高齢社会白書によると、2025年には65歳以上の高齢者1人に対して15歳~64歳の人数は1.9人になり、高齢者1人を現役世代1.9人で支える構造になっていきます。社会保障の給付額が大きく増加していき、国民や社会の負担が急速に拡大していくなかで、自助および共助の充実が今後さらに重要となるでしょう。私たちは社会保障制度を補完するというこれまでの民間生命保険会社としての役割をしっかりと果たしながら、生命保険を通じて国民の自助、共助をより一層サポートしていくことで、社会が抱える課題の解決に率先して貢献していきます。 
img02 img02  例えば、団塊世代の方々が定年退職を迎えられ、老後の生活費に対する不安の広がりなど、求められる安心の形が変わってきた現在においては、老後を豊かに生きるための貯蓄のニーズや医療・介護のニーズに対応した保険商品・サービスの提供はもちろんのこと、各地域社会の安心安全なくらしに貢献するさまざまな活動なども私たちに求められる役割となります。
 これらの役割を果たしながら、私たちはこれからも「一生涯のパートナー」として、より多くのお客さまに「確かな安心」をお届けしていきたいと考えています。

経営理念を守り続けるための変革への挑戦

 第一生命は日本で初めての相互会社として誕生しました。明治の創業期は、利益至上の時代だったのですが、そんな時代に創業者の矢野恒太はお客さまを第一とする理念を打ち出し、第一生命をスタートさせたのです。これは、第一生命が創業時から「変革者」であったことを物語っています。当社の歴史を振り返ってみると、時代・時代に合った組織にしていくために前例に捉われずチャレンジするという変革のDNAが脈々と受け継がれていたことが分かります。今世紀に入ってからも、常識に捉われない変革をいくつも成し遂げてきましたので、いくつかピックアップして触れておきたいと思います。
 まずは、2006年の第一フロンティア生命の設立です。第一フロンティア生命は、個人年金保険や終身保険といった貯蓄性商品を金融機関代理店等へ提供することに事業を特化しているグループ会社ですが、当時は生命保険会社が生命保険会社の子会社をつくるという発想は業界の常識から外れていました。本体の事業の中で金融機関窓口販売(窓販)事業を展開した方が効率的と考えるのが一般的だったのです。しかし、金融機関窓販の場合、お客さまも販売チャネルも従来とは違うので、第一生命本体で商品を開発したりサービスを提供するという体制では、必ずしもお客さまや金融機関代理店等の多様なニーズに迅速かつ的確にお応えすることができません。お客さま・金融機関代理店等の視点であるべき姿を考え、機敏さを兼ね備えた競争力のある会社にするために、新しい会社を創るべきであると判断したわけです。第一フロンティア生命設立当初は、業界に驚きが広がりましたが、多様なニーズに迅速・的確に対応し続けた結果、第一フロンティア生命は金融機関窓販分野でトップクラスの会社にまで成長しました。
 つぎに、2010年の株式会社への組織変更と上場です。今後も長期的に規模縮小が続く国内の生命保険市場の下で、当社が生命保険事業の基盤を維持し、お客さまへ「確かな安心」をお届けし続けるためには、新たな市場の開拓やM&Aの実施などの成長戦略の実行による持続的成長が不可欠です。そのために、第一生命は、資金調達の方法が広がるなどより柔軟な経営が可能となる株式会社への組織変更という道を選択したわけです。
img02 img02 そして、2016年の持株会社体制への移行です。従来は、第一生命の下にグループ会社がありましたので、第一生命は国内生命保険事業を行いながら、グループ会社を管理していく必要がありました。しかし、持株会社体制となった現在は、第一生命ホールディングスがグループ会社の管理に特化することになり、第一生命は国内生命保険事業に専念できるようになりました。さらに、持株会社体制になったことで、当局からの承認が前提ではありますが、生命保険会社ができる事業の制限を超えた新たなビジネスにチャレンジすることができるようになったのです。既存のビジネスモデルや限界に縛られることなく柔軟な発想で、お客さまや社会が抱える課題の解決につながる新たなサービスを生み出すことができる体制を構築したということです。
 さらに、私たちは今後予想される激しい社会の変化、保険マーケットの変容などを見据え、保険ビジネス(Insurance)とテクノロジー(Technology)の両面から生命保険事業独自のイノベーションを創出する取組み「InsTech」を、グループ全体に加え、多様な異業種ビジネスパートナーとも連携しながら推進しています。例えば、第一生命が保有する膨大なビッグデータから疾病リスクをより細かく把握した結果、保険の引受基準が緩和され、1万人を超えるお客さまに新たに保険にご加入いただけるようになりました。また、実年齢ではなく「健康年齢®」を用いて保険料を算定するネオファースト生命での業界初の保険商品や、健康診断結果に応じて「健康年齢®」と「健康タイプ」をチェックすることができる機能等を搭載した『健康第一アプリ』など、お客さまの健康増進につながるこれまでにない新たな商品・サービスの提供を通じて、お客さま一人ひとりの生活の質の向上に貢献しています。
 このように、第一生命の歴史は変革の連続ですが、すべては「お客さま第一主義」という不変の経営理念を守り続けるためのものです。これから、予測できないほど急激なスピードで不連続な変化がグローバルに起こる、そんな時代を迎えようとしています。そんな変化の激しい時代において、私たちに必要とされることは、誰よりも真っ先に未来へ向かって全速力で駆け抜けていくこと、そしてあるべき未来を真っ直ぐにつくりあげていくことです。「未来へ走る、真っ先に。未来をつくる、真っ直ぐに。」この気持ちを持ってグループ一丸となって邁進し、お客さまと社会にしっかり寄り添いながら、さらなる変革へ挑戦していきます。

安心の最高峰を、地域へ、世界へ

 第一生命グループは、国内生命保険事業、海外生命保険事業、資産運用・アセットマネジメント事業を「3つの成長エンジン」と位置づけ、さらなる成長と飛躍に向けて取り組んでいます。
 国内生命保険事業では、さまざまなお客さまニーズに最適な商品・サービスを最適なチャネルでお応えするために、第一生命・第一フロンティア生命・ネオファースト生命の「国内3生保体制」をスタートさせています。加えて、各地域に根ざした事業者として、私たちの強みを活かした取組みも展開しています。第一生命は国内生保で初めて全47都道府県と連携協定等を締結、これらに基づいて健康増進や高齢者見守りなど、多岐にわたる分野でのさまざまな活動を展開しているほか、グループとしても国内最高峰の専門医療機関であるナショナルセンターとの連携協定により医療情報ネットワークを構築し、健康増進につながる情報をお届けするなど、本業を通じてお客さまや地域が抱える課題の解決に積極的に取り組んでいます。
 海外生命保険事業では、グループ全体利益への貢献度を着実に拡大させるため、2007年のベトナムへの事業展開以降、計6か国に海外生命保険事業を拡大しました。さらに、アジア市場における新たな展開の布石として、市場調査などを目的にカンボジアとミャンマーに駐在員事務所を設立しました。高い成長を見込む新興国市場と、安定的な利益貢献を見込む先進国市場でのバランスのとれた事業展開を推進しており、2017年3月期の海外生命保険事業の利益貢献額は、連結純利益の27%を占めるまでになりました。また、各社の強みや先駆的な取組みをグループ各社で共有することで新たな価値を生み出す「価値創造シナジー」を追求するさまざまな取組みを行っています。今後も事業環境や市場ポジションの変化などを見据えながら、既存の販売チャネルの強化やグループシナジーのさらなる発揮などを通じて、利益水準の拡大を図っていきます。
 資産運用・アセットマネジメント事業では、マイナス金利政策の導入など厳しい環境下において、以前からミドルリスク・ミドルリターン分野であるプロジェクトファイナンスなどのインフラ分野への投資など、これまで生命保険会社が行ってこなかった分野への投資へチャレンジし続けています。また、資金供給を通じた社会課題解決と収益性の両立を目指す「ESG投資(環境・社会・コーポレートガバナンス(ESG)に関する要素を考慮した投資手法)」を推進し、機関投資家としての社会的責任を踏まえた投資にも取り組んでいます。金融業界全体が低金利で苦しんでいるときに、これまで先行してチャレンジしてきたことが強みになっていますので、これからも積極的に資産運用の高度化に向けて挑戦し、安定的な収益力の確保を図ることで、ステークホルダーの期待に応え続けていきます。そして、国内・海外の第一生命グループの仲間たちと、共に尊重し、共に学び合い、共に成長していき、グループ一丸となって新たな価値を創造しながら持続的成長を実現し、「安心の最高峰を、地域へ、世界へ」お届けするグローバル保険グループを目指していきます。

第一生命グループならではの価値創造経営~DSR経営~

 「DSR」とは、「第一生命グループの社会的責任(Dai-ichi’s Social Responsibility)」を表します。PDCAサイクルを全社で回すことを通じた経営品質の絶えざる向上によって、各ステークホルダーに向けた社会的責任を果たすと同時に、第一生命グループの企業価値を高めていくという、「CSR」の枠を超えた独自の枠組みです。第一生命グループはDSR経営の実践を通じて独自の強みを磨きながら、あくなき変革への挑戦を続けているのです。

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 DSR経営の大きな枠組みの一つに、将来あるべき姿を描きそれに向けて課題解決していくという考え方があります。常に現状の立場での最善を目指すだけでなく、将来の環境変化を踏まえて私たちに求められるものを先読みし思い描いたうえで、その理想に向けて突き進んでいくというものです。どんなことが起きても、そのときにベストだと思える理想をしっかりと掲げて、そこに向かって全力でエネルギーを注いでいくことが、100年後もお客さまを支えることができる会社になるために必要なことだと考えます。社会課題の解決やお客さまの不安を解消するために私たちが求められるものを、「DSR経営」を通じて、一人ひとりが考え抜き行動に移していくということをいつの時代も実践することで、お客さまに喜んでいただけることにつながると確信しています。
 私たち第一生命グループは、2018年度より新たに3ヵ年の中期経営計画「CONNECT 2020」をスタートさせました。この計画名称にもまた、私たちの強みである「DSR経営」をさらに進化させ、次なる変革に挑戦しようとする決意が込められています。
 すなわち、「変化の激しい時代の今こそ、お客さま・社会、多様なビジネスパートナーとの“CONNECT(つながり)”のあり方を磨き、人々のQOL(Quality of Life)向上に貢献できる商品・サービス・チャネルを追求していきたい」、また「競争の激しい時代の今こそ、グループ各社の“CONNECT(連帯・協働)”の力を高め、それぞれの成長と他にマネのできない独自のシナジーの創出を、すべての地域で、そして世界で実現していきたい」。
 こうした思いを胸に、私たちは計画期間の3年間だけでなく、2020年のその先の時代の変化、お客さまのニーズをも見据え、グループの総力を挙げてこれまで以上にお客さまや社会が抱える課題の解決に貢献し、私たち自身も成長を遂げていきたいと考えています。

「人財」が持続的成長を支える

 第一生命グループにとって最も重要な経営資源は「人財」であり、「人財」こそが競争力の源泉です。当社は求める人財像として「プロフェッショナル&チームワーク」を掲げ人財育成に取り組んでいます。単に専門性を身に付けているということだけでなく、先見力・想像力でビジネスの変革へ積極的に挑戦し、あらゆる垣根を超えて周囲を巻き込み鼓舞しながらともに成長することができる人財を指します。また、人財の多様性(ダイバーシティ)を包摂(インクルージョン)する「ダイバーシティ&インクルージョン」を推進することが、新たな価値を創造し持続的成長を支える源であると考えています。第一生命グループがさらなる成長を実現していくために、人財力の向上と多様な人財の活躍を推進していきたいと考えています。
 第一生命グループが持続的成長を実現していくために大切なことがもう一つあります。それは、社員一人ひとりが「働いていることに誇りが持てるグループ」になることです。それぞれの仕事を通じて、社会課題の解決やお客さまの不安を解消することができているということに社員全員が誇りを持っているグループにしていきたいと思います。そうなると、社員が活き活きワクワク働いているグループとなり、可能性は無限に拡大すると考えています。

未来へ走る、真っ先に。未来をつくる、真っ直ぐに。

 私の好きな言葉で、若い頃に会社の研修で知った「陽転思考」という言葉があります。単に元気に明るくという考え方ではなく、「物事をありのままに受け止め、最善を尽くす努力をする」という考え方です。例えば、コップの中に入っている水を見て「半分しかない」と捉えるのではなく、「半分ある」と肯定的に捉えることです。私は、この考え方で、これまで自分の置かれた状況で常にベストを尽くしてきました。
 生命保険事業を取り巻く環境は決して明るいものばかりではなく、これからも平坦な道ではないでしょう。だからこそ、若い皆さんには「陽転思考」で、どのような変化があっても、否定的に捉えるのではなく、むしろチャンスと捉えて何事にも挑戦し、大きく成長して欲しいと思います。皆さんが次世代の第一生命グループを担いさらなる飛躍へ導いてくれることを期待しています。 img06 img02